エアコンを使用しているとこのようなことがないでしょうか?
- エアコンを止めたはずなのに、内部クリーンのランプが点灯して全然止まらない!
- そもそも内部クリーンってなに?
- 内部クリーンを途中で止めちゃったんだけど大丈夫?
本記事ではこんな疑問を解消します。
エアコンの内部クリーン機能とは
エアコンの「冷房」や「除湿」は、部屋の空気を室内機に取り込んで熱交換器で空気を冷やし、冷やした空気を部屋に送ることで部屋の温度をコントロールしています。
この時、熱交換器で空気を冷やしているのでエアコンの室内機の中は結露してしまいます。
結露水の大部分は排水ホースを通じて外に捨てられるのですが、どうしても室内機内部には水が残ってしまいます。
室内機内部に水が残っていれば、カビがどんどん繁殖してしまいます。
そこで役立つのが内部クリーン機能です。
エアコン内部を乾燥させることでカビ繁殖を抑える機能
エアコンには「暖房」や「送風」機能がついています。
これを使って室内機内部を乾燥させて、カビ繁殖を抑えようとする機能が内部クリーン機能です。
現在ではほとんどのメーカーのエアコンに標準的に装備されており、一般的な機能です。
30~150分程度で自動停止する
内部クリーンは運転開始から30~150分程度で自動で停止します。
結構長いですよね?
「自動で内部クリーンが始まったと思ったら全然終わらない…」なんて思う方も結構多くいそうです。
エアコン自身の「暖房」や「送風」機能で室内機内部を乾燥させるわけですから、結構時間が掛かってしまいます。
しかし、それで通常ですし自動で停止もしますので安心してそのままにしてください。
電気代は1回3~5円程度
内部クリーンをすることで掛かる電気代は1回3~5円程度です。
毎日使ったとしても90~150円くらいですね。そこまで高い金額ではないと思います。
内部クリーンをやらないことでカビ繁殖が進んでしまうと臭いも強くなってしまいますので、快適にエアコンを使いたいなら内部クリーンはぜひ使ってほしい機能です。
自動フィルターお掃除機能とは別物なので注意!
エアコンには「自動フィルターお掃除機能」というものもあります。
「内部クリーン機能」という名称なのでなんとなくフィルターも自動で綺麗になる機能なのかなと思ってしまいがちなのですが、「内部クリーン機能」と「自動フィルターお掃除機能」はまったく別物なので注意してください。
名称 | 機能 |
---|---|
内部クリーン | 室内機内部を乾燥させる |
自動フィルターお掃除 | フィルターを自動清掃する |
内部クリーン機能の注意点
とても便利な内部クリーン機能ですが、使う上でいくつか注意点があります。
カビ繁殖をゼロにするものではない
内部クリーン機能はカビ繁殖を抑制するものですが、カビ繁殖がゼロになるわけではありません。
また、すでに発生してしまったカビを綺麗に除去するというものでもありません。
発生してしまったカビを除去するためにはくらしのマーケットなどでエアコンのクリーニングを依頼する必要があります。
内部クリーンはエアコンを長く快適に使うためにとても便利な機能ですが、「内部クリーン機能」という響きだけで過剰に期待しすぎないよう注意してください。
音が気になる場合も
エアコンを停止させたつもりが実際には送風や暖房をしていますので、普通にエアコンの稼働音はします。
といってもエアコンでししそこまで大きな音ではありませんが、気になる人は気にするかもしれません。
むしろ、音の大きさが気になるというより、内部クリーンを知らない人が「エアコンを切ったはずなのに、なんか動いてる!どうすればいい!?」という不安を感じるストレスの方が大きいかもしれませんね。
部屋が暑くなる
室内機内部を乾燥させるために「送風」機種によっては「暖房」を行いますので、当然部屋は暑くなります。
夏場なら冷房を停止して部屋から人がいなくなる状況(外出時や就寝時のリビングなど)で内部クリーンをすることになるので、影響はほとんどないでしょう。
春や秋、夏の終わりなど中途半端な気温の時はもしかしたら気になるかもしれません。
「夏も終わりで結構涼しくなってきたし冷房はいらないかな」と思って冷房を切ったら内部クリーンが始まり、「思ったより暑いな…」となってしまうようなケースですね。
まぁその場合には部屋を開けて温度を調整すれば良いですし、暑くなるというのは結構なんとでもなる注意点です。
部屋の湿度が上がる
室内機内部の結露水を乾燥させようと送風するので、室内機内部の湿度の高い空気が部屋の中に送られるため部屋の湿度は上がってしまうことがあります。
そこまで大きく影響するものではありませんが、湿っぽいのが嫌な方にとっては気になるかもしれません。
内部クリーンの止め方
エアコンを長く快適に使うために便利な内部クリーンですが、内部クリーンを止めたい時もあるでしょう。
ここでは内部クリーンを停止させる方法を解説します。
内部クリーンは部屋に人がいないタイミングがおすすめ
前述の通り、内部クリーン機能を使用すると「音がうるさい」「部屋の温度・湿度が上がる」というデメリットがあります。
そのため、基本的には部屋に人がいないタイミングで内部クリーンを行うのがおすすめです。
しかし、現在のエアコンは運転停止と同時に内部クリーンが自動で始まるタイプの製品も多く「どうやって止めたらいいか分からない」という方もいるでしょう。
そこで、各メーカーごとに内部クリーンの止め方を解説します。
ダイキン
ダイキンの内部クリーンの動作時間は約80~140分です。
内部クリーンを途中で止めるにはリモコンの「停止」ボタンを押せば止まります。
内部クリーン運転を途中で止める場合は [停止]または[運転/停止]ボタンを押してください。
内部クリーンの時間が長い、止まらない(ルームエアコン)
1回押しても止まらない時は、もう一度 [停止]または[運転/停止]ボタンを押してください。
※室内機の内部クリーンランプが消灯します。
三菱電機
三菱電機の内部クリーンの動作時間は最大10分です。
三菱電機の公式サイトには内部クリーンを途中で止める方法は記載されていないのですが、調べたところリモコンの「停止」ボタンを押せば止まるようです。
内部クリーンでは、エアコン内部の乾燥を優先するため、最大10分間の弱暖房運転を行いますので、お部屋の温度が約2~3℃上昇したり、お部屋の湿度があがることもあります。不快な場合は、お部屋に人がいないとき(外出時など)に使用するか、設定の解除をおすすめします。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/club-me/howto/memo/2006/index.html
日立
日立の内部クリーンの動作時間は約60分です。
内部クリーンを途中で止めるにはリモコンの「停止」ボタンを押せば止まります。
・中断方法
https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/ra/q_a/a34.html
内部クリーン運転中に、リモコンの[停止]ボタンを押す。
まとめ
本記事ではエアコンの内部クリーンについて解説しました。
エアコンを長く快適に使うために内部クリーンは非常に便利な機能ですから、上手に活用して快適にエアコンを使ってほしいと思います。