大手家電メーカーであるダイキンでは多くの種類のエアコンを販売しています。
「うるるとさらら」略して「うるさら」というエアコンが代表的ですね。
しかし、「うるさら」以外にも多くのシリーズがあり、それぞれ異なる特徴があります。
そこで、本記事ではダイキンのエアコンについて、「うるさら」も含めた各シリーズの特徴を解説します。
家庭用のダイキンエアコンは7シリーズ
ダイキンのエアコンは色々なシリーズがありますが、一般家庭用は7シリーズを展開しています。
加湿機能が搭載されているRシリーズとMXシリーズに「うるさら」の名前を付けてブランド化していますね。
また、デザイン重視のSXシリーズも「risora」の名前を付けてブランド化しています。
ちなみに、括弧なしの型式は家電量販店向け、括弧ありは通販向けの名称です。
基本性能は同じですが家電量販店向けの物の方は機能が少し追加されている場合があります。
各シリーズの価格と機能性の傾向は以下の通りです。
基本的に価格が高くなるほど高機能になります。
Fシリーズ、Cシリーズ、SXシリーズは同じ価格帯ですが、それぞれFシリーズは機能、Cシリーズはコンパクトさ、SXシリーズはデザインと重視しているポイントが異なります。
あなたにとって必要な機能と予算の兼ね合いを見て、最適なシリーズを選んでくださいね!
最高級モデル:Rシリーズ(RXシリーズ)「うるさらX」
Rシリーズ(RXシリーズ)はダイキンエアコンの最上位モデルで、「うるさらX」の名前が付けられています。
価格は高いが性能も高い!便利な機能がモリモリです。
一番の特徴は「うるさら(うるるとさらら)」の名前にもなっている「うるる加湿(無給水加湿)」と「さらら除湿リニアハイブリッド方式(ほぼ再燃除湿)」ですね。
乾燥しがちな冬場は外気の水分を取り込んで室内に放出することで湿度を保ちます(うるる加湿)。しかも、外気の水分を取り込むという性質上、一般的な加湿器のように水を給水する必要がありません。
また、雨の多い梅雨時用に除湿機能もありますが、Rシリーズの除湿機能は再燃除湿といって一般的な除湿機能と違い部屋の温度を下げずに除湿することができます。(さらら除湿リニアハイブリッド方式)
一般的な「除湿」は、エアコン内部で空気を冷やして室内の水分を結露させることで除湿する。その性質上室内の温度が下がってしまうというデメリットがある。
一方、「再燃除湿」はエアコン内部で冷やした空気を再度暖めてから室内に放出して除湿する。そのため、一般的な除湿機能と比較して室温が下がらないというメリットがある。
※「ほぼ」再燃除湿について
ダイキンは「『さらら除湿リニアハイブリッド方式』は一般社団法人日本冷凍空調工業会が提示する再熱除湿方式ではない」としていますが、仕組みを見る限りほぼ再燃除湿ですね。ということで、本記事では「ほぼ再燃除湿」と記載しました。
再燃除湿方式に関する細かい特許は日立が取得していますが、これをそのまま使用すると日立に特許使用料を払わないといけなくなります。そのため、ダイキンとしては「さらら除湿リニアハイブリッド方式」は再燃除湿方式ではないとしているのでしょう。このあたりについては妄想も半分入っているので、話半分で聞いてください。
併せて換気機能も搭載されているので、とにかく室内の温度と湿度を快適な状態にする能力が優れていますね。
そのほか、部屋が高温/低温になった際に自動で運転を開始する「室温パトロール」や、エアコンを消し忘れても自動で停止してくれる「消し忘れ防止」機能もあり、エアコンの操作が難しい小さなお子様や高齢者がいるご家庭でも安心です。
人の生活に密着したものづくりをしている感じがいいですね。
いずれも、生活する上で便利なおすすめ機能です。
一方、価格の高さは気になるところですね。畳数にもよりますが20万円前後します。
省エネ性が高く電気代が安く抑えられるので長く使ってトータルコストを下げたいという方はあまり気にならないかもしれませんが、やはり価格が高いのはデメリットといえるでしょう。
高級モデルは家電量販店で購入しようとするとかなり高くつくので、ネット通販で購入するのがおすすめです。
ダイキンエアコン「Rシリーズ(RXシリーズ)」の詳細はこちら
高級モデル:Aシリーズ(AXシリーズ)
Aシリーズ(AXシリーズ)はダイキンエアコンの上位モデルです。
「うるさら」の名前は付けられていませんが、便利な機能が多く搭載されています。
Rシリーズ(うるさらX)から「うるる加湿」と「換気機能」が削られた形になります。
「うるる加湿(無給水加湿)」と「換気機能」はなくなりましたが、「さらら除湿リニアハイブリッド方式(ほぼ再燃除湿)」は健在です。
雨の多い梅雨時でも部屋の温度を下げることなく除湿することができますので、ジメジメとした梅雨時も快適に過ごすことができるでしょう。
そのほか、部屋が高温/低温になった際に自動で運転を開始する「室温パトロール」や、エアコンを消し忘れても自動で停止してくれる「消し忘れ防止」機能もあり、エアコンの操作が難しい小さなお子様や高齢者がいるご家庭でも安心です。
「高機能なエアコンがいいけど、うるさらXはさすがに高すぎるな」という方には非常におすすめですね。
ダイキンエアコン「Aシリーズ(AXシリーズ)」の詳細はこちら
加湿機能搭載モデル:MXシリーズ「うるさらmini」
MXシリーズはダイキンエアコンの加湿機能搭載モデルです。
「うるさらmini」の名前が付けられており、「うるさらX」の廉価版といったところです。
Rシリーズ(うるさらX)と同じく「うるる加湿」「さらら除湿」と「換気機能」はしっかり搭載されています。
便利機能は削られていますが、そのぶんうるさらXよりも安く購入することができます。
「うるさら」の特徴である「うるる加湿(無給水加湿)」と「さらら除湿ハイブリッド方式(ほぼ再燃除湿)」が搭載されています。
乾燥しがちな冬場は外気の水分を取り込んで室内に放出することで湿度を保ちます(うるる加湿)。しかも、外気の水分を取り込むという性質上、一般的な加湿器のように水を給水する必要がありません。
また、雨の多い梅雨時用に除湿機能もありますが、Rシリーズの除湿機能は再燃除湿といって一般的な除湿機能と違い部屋の温度を下げずに除湿することができます。(さらら除湿ハイブリッド方式)
ただし、さらら除湿はリニアハイブリッド方式からハイブリッド方式へ、換気機能は排気換気が削られたりとグレードダウンはしています。
エアコンを消し忘れても自動で停止してくれる「消し忘れ防止」機能は削られてしまいましたが、部屋が高温/低温になった際に自動で運転を開始する「室温パトロール」は健在ですので、エアコンの操作が難しい小さなお子様や高齢者がいるご家庭でも安心です。
「うるさらならではの加湿・除湿・換気機能を使いたいけど、うるさらXはさすがに高すぎるな」という方に非常におすすめですね。
デザイン重視モデル:SXシリーズ「risora」
SXシリーズはダイキンエアコンのデザイン重視モデルです。
「risora」の名前が付けられており、デザインに特化したエアコンとしてブランド化されています。
機能の割に価格は高いですが、非常にデザイン性が高くグッドデザイン賞も受賞しています。
グッドデザイン賞は日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度のこと。見た目の美しさだけでなく、機能性、安全性、使いやすさ、環境への配慮など、様々な要素を評価して優れた製品に対して贈られる。
受賞した製品の代表例として、ソニーの「ウォークマン」、トヨタ自動車の「プリウス」、ユニクロの「フリース」などがある。
一方、デザイン重視の製品ではありますが機能性が足りていないということはなく、快適に使用するために必要な機能はもっています。
SXシリーズはとにかくデザインの良さが際立ちます。
このおしゃれな感じとデザイン性、良くないですか?
そんなデザイン性に優れたSXシリーズrisoraですが、機能面でも除湿や消し忘れ防止機能など必要な機能が一式揃っています。
上位モデルほど多機能ではありませんが、暖房の際は暖かい風を足元に送るなどの機能がきっちり用意されています。
また、エアコン内部を洗浄する「水内部クリーン」機能や、抗ウイルス機能のあるフィルターを採用するなど、エアコンを長く快適に使うための機能もあります。
他にも、エアコンを消し忘れても自動で停止してくれる「消し忘れ防止」機能もあります。
エアコンを長く快適に使うための機能は揃っており、総じてバランスの良い機能性があるエアコンです。
一方、価格の高さは気になるところですね。畳数にもよりますが10万円前後します。
機能面だけでいえば同程度の機能のエアコンよりやや高いですので、価格が高いのはデメリットといえるでしょう。
家電量販店で購入しようとするとかなり高くつくので、ネット通販で購入するのがおすすめです。
ダイキンエアコン「SXシリーズ(risora)」の詳細はこちら
中級モデル:Fシリーズ(FXシリーズ)
Fシリーズ(FXシリーズ)はダイキンエアコンの中級モデルです。
機能性と価格のバランスが良く、まさにスタンダードモデルと言える性能になっています。
「うるさら」の名前はついていませんが、無銘の逸品といった優良機種ですね。
上位機種と比べると機能が大分絞られていますね。
それでも、ダイキンの強みである「さらら除湿ハイブリッド方式(ほぼ再燃除湿)」はしっかり搭載されています。
他にも、エアコン内部を洗浄する「水内部クリーン」やフィルターを自動で掃除してくれる「フィルター自動お掃除」、小さなお子様や高齢者やペットなどがいるご家庭におすすめの「室温パトロール」など、あると便利な機能も抑えられています。
この機能性で10万円前後で購入できるわけですから、機能性と価格のバランスを求める方におすすめです。
ダイキンエアコン「Fシリーズ(FXシリーズ)」の詳細はこちら
コンパクトモデル:Cシリーズ(CXシリーズ)
Cシリーズ(CXシリーズ)はダイキンエアコンのコンパクトモデルです。
高さと奥行きを抑えたコンパクトなエアコンで、設置場所に制限がある場所におすすめのエアコンです。
エアコンのサイズを抑えただけあって機能が大分絞られています。「とりあえずエアコンとして必要最低限の機能があればいい」といった機能ラインナップですね。
それでも、エアコン内部を洗浄する「水内部クリーン」やフィルターを自動で掃除してくれる「フィルター自動お掃除」、小さなお子様や高齢者やペットなどがいるご家庭におすすめの「室温パトロール」など、あると便利な機能は抑えられています。
ただ、このCシリーズの強みはそのコンパクトさです。
エアコンのサイズがかなり抑えられているので、例えばカーテンレールと天井の狭い間にしかエアコンを設置できないというケースでもCシリーズなら対応できるでしょう。
例えば、子供部屋や書斎などの小さな部屋に付けるのがおすすめです。
ダイキンエアコン「Cシリーズ(CXシリーズ)」の詳細はこちら
お手頃モデル:Eシリーズ
Eシリーズはダイキンエアコンのお手頃モデルです。
とにかく安さを追求したモデルで、5万円前後と非常に安い価格で購入できます。
搭載されているのは必要最低限の機能ですが、「とにかく風が出ればいい」「部屋の温度をコントロールできればいい」という方なら十分かと思います。
フィルターの自動掃除機能がないのがネックですが、こまめにフィルターのお手入れが出来る人や、単身赴任などで1~2年くらいしか使わないという方なら気にならないでしょう。
とにかく安くエアコンを買いたいという方にはおすすめの機種です。
一般家庭用以外に寒冷地仕様などもある
ダイキンでは一般家庭用エアコン以外に寒冷地仕様のエアコンも扱っています。
一般的な家庭用エアコンは外気温が-15℃までしか使用できなかったり、外気温が下がるとエアコンの性能が下がってしまうといったことがありますが、寒冷地仕様のエアコンなら-25℃でも使用できたり凍結に強い設計がされています。
北海道や東北地方など外気温が-15℃を下回るような地域にお住まいの方は、一般家庭用ではなく寒冷地仕様のエアコンをおすすめします。
エアコンをお得に買う方法はコレ!
エアコンは買って終わりではありません。
エアコンをお得に買いたいなら、取り付けまで考えてどこで買うか決めなければいけません。
エアコンをどこで買うのが一番お得なのか、目的別に解説します。
とにかくラクに買いたいなら家電量販店
とにかくラクに買いたいなら、ヤマダ電機やビッグカメラなどの家電量販店がおすすめです。
店舗に行ってエアコンを購入しそのまま取付工事も含めて依頼することができるので、手続きがラクというのが大きなメリットです。
一方、ラクな分だけエアコンや取付費用が割高になってしまうというデメリットがあります。
また、業者を自分で選ぶことができないので施工品質にばらつきがある可能性がある点にも注意が必要です。
「お金が多少掛かってもいいから時間を節約したい」という方におすすめです。
ヤマダ電機のエアコン取付費用はこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒ヤマダ電機のエアコン取り付け費用は?工事費込みで実際に買ってみた
※家電量販店が近くにない場合は時間の節約にはなりませんので、次で解説するネット通販+地域業者をおすすめします。
安くお得に買いたいならネット通販+地域の業者
エアコンを安くお得に買いたいなら「ネット通販でエアコン本体を購入し、地域のエアコン取付業者に取り付けを依頼する」のがおすすめです。
ネット通販は家電量販店よりも店舗などの維持管理費が安いので、エアコン本体も安く購入することができますよ。
一方、ネット通販は取付費用が高く、取付対応範囲もやや弱いという弱点があります。
そこで、ネット通販ではエアコン本体を購入するだけにしておき、エアコンの取り付けは自分で取付業者を探して依頼すると安くて品質も良く取り付けることができます。
昔なら取付業者を探すのも一苦労でしたが、今では良いサービスが出てきているので「評判の良いエアコン取付業者」を簡単に探してそのまま依頼することができます。
例えば、くらしのマーケットなら登録している業者が多いので自分の地域でも簡単に見つかりますし、業者の口コミが多く掲載されていますので評判の良い業者を探すことも簡単ですよ。
また、気になる業者が見つかればそのまま見積依頼することもできるので、エアコン取付の依頼も簡単にできます。
間に家電量販店が入らないのでエアコン取付費用が安いというのも魅力ですね。
実際にいくら違うのか
「家電量販店」で購入する場合と「ネット通販」で購入する場合で、エアコン本体価格を比較してみました。
直接家電量販店に行って価格を調べてもいいのですが店舗による差が生じますので、ここでは家電量販店公式サイトウェブ上の価格を記載しました。
また、エアコンの機種は家電量販店とネット通販で価格差が出にくい廉価モデルでいくつか比較しました。
ネット通販 | 家電量販店 | |
---|---|---|
ダイキン S223ATES | 55,800~65,800円 | 85,000~99,900円 |
三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-GV2223 | 48,590~65,970円 | 79,500~119,570円 |
日立 白くまくん RAS-AJ22N | 45,790~60,100円 | 65,780~79,320円 |
総じてネット通販で購入する方が安いですね。機種にもよりますが数万円の差があることはザラにあります。
家電量販店の実店舗に行けば値引きしてもらえる可能性がありますが、廉価モデルなら数千円程度だと思います。
値引きを考慮してもネット通販の方が安いケースがほとんどだと思います。
家電量販店の方が安いケースがあるとすれば、年末年始の型落ち品を在庫処分するセール時期でしょうか。
ただ、それも5台限定など在庫限りのケースがほとんどです。
開店前から行列に並んでも買えるかどうかわかりません。
私としては、本記事を読んでいるあなたには安くお得に購入できる「ネット通販+地域の業者」のパターンをおすすめしたいと思います。
本記事を読んでいる時点でエアコンのことを自分で調べるくらいのリテラシーがある方でしょうし、「ネット通販+地域業者」のパターンでも苦にならないと思います。
楽天やAmazonで買い物をするのも不慣れだという方はそもそも本サイトのような弱小サイトには来ないでしょうし。
ということで、本記事を読んでいるあなたにはエアコンを安くお得に購入できる「ネット通販+地域の業者」のパターンをおすすめします。
エアコンを選んだらくらしのマーケットでお住いの地域の業者を選びましょう。
公式:https://curama.jp/aircon-install/
まとめ
本記事ではダイキンのエアコンについて「うるさら」含めて解説しました。
ダイキンでは一般家庭向けエアコンは7シリーズ扱っており、それぞれ価格が高いほど機能性も高くなります。
必要な機能とご自身の予算に合わせて、最適なエアコン選びの参考にしてください。