【梅雨対策】エアコンの再熱除湿とは?仕組みや使い方を徹底解説!

梅雨時期のじめじめとした感じが嫌いな方は多いですよね?
湿度が高いと発汗による体温調整もできませんし、体もべたべたして過ごしにくい時期です。

エアコンの除湿機能を使ってもいいのですが除湿機能は室温が下がってしまうデメリットがあるので、梅雨時期のようなまだそれほど暑くない時期には除湿機能は使いにくいという方もいるでしょう。

そんな方におすすめなのが「再熱除湿」機能付きのエアコンです。

エアコンの「再熱除湿」機能を活用すれば室温を下げずに湿度だけを下げることができるので、じめじめな梅雨時期も快適に過ごせるようになりますよ。

本記事では、再熱除湿について詳しく解説し、梅雨を快適に乗り切るための使い方やエアコンの選び方をご紹介します。この記事を読めば、再熱除湿機能を最大限に活かして、梅雨のジメジメを解消する方法が分かります。

ぜひ参考にして、快適な梅雨をお過ごしください!

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執筆者
サーモ

温度制御機器メーカー研究職
温度に携わって15年、快適な温度作りを研究しています
本ブログでは「快適なエアコンの使い方、お得な買い方」を発信します

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梅雨のジメジメを快適に!再熱除湿とは?

エアコンには標準的に除湿機能が付いていますよね?

再燃除湿とは除湿機能の種類のひとつで、部屋の温度を下げることなく湿度を下げることができる除湿機能のことを指します。

除湿再燃除湿
湿度下がる下がる
室温下がる下がらない
消費電力小さい大きい
おすすめ時期夏におすすめ梅雨におすすめ
どんなエアコンに
搭載されているか
どのエアコンでも
標準装備
上位モデルのみ
エアコンの除湿機能比較

再燃除湿機能はどのエアコンにも搭載されているわけではなく、比較的上位のモデルにだけ搭載されています。

また、消費電力も普通の除湿機能よりも大きいためちょっと贅沢な機能です。

再燃除湿の仕組み

普通の除湿はエアコンを弱冷房運転させて、冷えた空気に触れた室内の空気が冷やされ結露させることで除湿を行います。

空気中の水分が結露して外部に排出されるので部屋の湿度は下がりますが、除湿中は弱冷房をずっと続けるわけですから当然部屋の温度も下がってしまいます。

サーモ
サーモ

普通の除湿は冷房除湿と呼ばれることもあります

一方、再燃除湿は基本的な仕組みは冷房除湿と同じですが、冷房除湿で冷やした空気を再び温めてから室内に戻すということをしています。

そのため、部屋の温度を下げることなく除湿することができるのです。

肌寒さを感じにくく快適に過ごすことができるので、梅雨時のような気温が高くないけど湿度は高いという時期には特におすすめです。

また、夏場の湿度が高い日でも冷え性の方にはおすすめですね。

再熱除湿のメリット

再熱除湿には以下のメリットがあります。
特に、普通の除湿と比較して再燃除湿ならではのメリットは赤字で記載しますね。

  • 室温を下げずに除湿できる
    除湿しながらも肌寒さを感じにくいので、快適に過ごせる
  • 部屋に結露が発生しにくい
    除湿をすることで室内で結露が発生しにくくなるため、カビやダニの発生を抑えられる
  • 洗濯物が乾きやすい
    湿度が低いため、洗濯物が乾きやすくなる

特に、梅雨時期に大きな効果を発揮します。

再熱除湿のデメリット

再熱除湿には以下のデメリットがあります。
特に、普通の除湿と比較して再燃除湿ならではのデメリットは赤字で記載します。

  • 電気代が高くなる
    普通の除湿と比べて電気代が高くなります。
  • すべてのエアコンに搭載されているわけではない
    再熱除湿機能はすべてのエアコンに搭載されているわけではなく、比較的上位モデルにのみ搭載されています。購入前に確認が必要です。

ただし、近年では省エネ性能の高い再熱除湿機能付きエアコンも増えていますので電気代が高くなるというデメリットは気にならないかもしれません。

再燃除湿機能付きのエアコン

ここからは再燃除湿機能付きのエアコンを各メーカーごとに紹介します。

各メーカーのエアコンの中でも比較的上位機種に再燃除湿機能が搭載されています。

ダイキン

ダイキンでは一般家庭向けエアコンとして7種類の機種がラインナップされています。

そのうちのざっくり上位4機種に再燃除湿が搭載されています。

ちなみに、ダイキンでは「再燃除湿」ではなく「さらら除湿リニアハイブリッド方式」という名称としていますが、仕組みを見る限り概ね同じものです。

※ダイキンの再燃除湿について
ダイキンは「『さらら除湿リニアハイブリッド方式』は一般社団法人日本冷凍空調工業会が提示する再熱除湿方式ではない」としていますが、仕組みを見る限りほぼ再燃除湿ですね。

再燃除湿方式に関する細かい特許は日立が取得していますが、これをそのまま使用すると日立に特許使用料を払わないといけなくなります。そのため、ダイキンとしては「さらら除湿リニアハイブリッド方式」は再燃除湿方式ではないとしているのでしょう。このあたりについては妄想も半分入っているので、話半分で聞いてください。

最上位機種「うるさらX R(RX)シリーズ」はこちら
ダイキンエアコンの最上位機種です。
高い機能性はもちろんのこと換気機能もついているので、湿度を下げすぎずとにかく部屋の快適性にこだわりたいという方におすすめです。

上位機種「A(AX)シリーズ」はこちら
換気機能はついていませんが、最上位機種に匹敵する高い機能性を持っています。
換気機能が付いていない分、最上位機種よりもちょっと安いです。

上位機種「うるさらmini MXシリーズ」はこちら
最上位機種より機能性は削られていますが、うるさらの特徴である換気機能は付いています。
機能性が削られている分、最上位機種よりもちょっと安いです。

中位機種「F(FX)シリーズ」はこちら
ダイキンエアコンの中位機種です。
そこそこの機能性で安い価格とバランスが良く、コスパを求める方におすすめです。

三菱電機「霧ヶ峰」

三菱電機では一般家庭向けエアコンとして7種類の機種がラインナップされています。

そのうちのざっくり上位3機種に再燃除湿が搭載されています。

最上位機種「霧ヶ峰 FZシリーズ」はこちら
三菱電機のエアコンの最上位機種です。
様々な機能が搭載されていることに加え、日本一の省エネ性能を持っています。
電気代を抑えたい、ランニングコストを抑えたいという方におすすめです。

上位機種「霧ヶ峰 Z(ZXV)シリーズ」はこちら
三菱電機のエアコンの上位機種です。
最上位機種よりも省エネ性能は劣りますが、高い機能性は健在です。省エネ性が劣る分ちょっと安く買えます。

中位機種「霧ヶ峰 X(JXV)シリーズ」はこちら
三菱電機のエアコンの中位機種です。
機能性の高さと価格のバランスが良く、コストパフォーマンスを求める方におすすめです。

日立「白くまくん」

日立では一般家庭向けエアコンとして4種類の機種がラインナップされています。

そのうちの上位2機種に再燃除湿が搭載されています。

最上位機種「白くまくん X(XJ)シリーズ」はこちら
日立のエアコンの最上位機種です。
様々な機能が搭載されていることに加え、豊富な洗浄機能を持っています。エアコンを長く快適に使い続けたいという方におすすめです。

上位機種「白くまくん W(V)シリーズ」はこちら
日立のエアコンの上位機種です。
最上位機種ほどの機能性はありませんが、その分安く買うことが出来ます。

まとめ

再熱除湿は、室温を下げずに湿度だけを下げることができるので、梅雨時期や夏場の快適な室内環境作りに役立ちます。

電気代や機能面などのデメリットもありますが、メリットを理解した上で上手に活用すれば、快適な空間を過ごすことができます。

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